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交流解析の実例

交流解析は簡単に直列共振回路を使ってやってみましょう。

RLC circuit test

r1 vin t1 1k
l1 t1 t2 1h
c1 t2 0 25.3n

vin vin 0 ac 1    
(↑正弦波信号源)
vim vin t1 ac 0   
(↑回路全体に流れる電流を見るための電圧源です)
.ac lin 500 800 1200  
(↑800Hz〜1200HZの間を500分割して周波数特性を見る)
.print ac v(t1,t2) v(t2,t3) v(t3) 
(↑各部品にかかるの電圧を出力させる。)
.print ac vp(t1) vp(t2) vp(t3)
(↑各端子電圧についての位相を見ている)
.print ac ir(vim) ii(vim) 
(↑アドミタンス曲線を取るために回路全体に流れる電流の
  実数部と虚数部を見ています。)
.end
回路図
上記の回路の回路図


交流解析では、lin(直線的変化)、dec(10nの形に変化)、oct(2nの形に変化) という周波数の変化のさせ方があります。また、結果出力(.print 〜)の設定によっていろいろな解析結果 を出すことができます。
例えば、

.print ac vr(t3)

と書くと、端子t3の電圧の実数部を出力することができます。
また、

.print ac vdb(t3)

とやっても端子t3の電圧を出力しますが、この場合はdB(デシベル)で出力されます。 そのほかにもいろいろなことができます。とりあえず下を見てください。

.print ac 1文字目2文字目
1文字目 (←何を出力するのかを決める)
v	→ 電圧を出力します
i	→ 電流を出力します

2文字目 (←1文字目で指定したことをどのように出力するのかを決める)
指定なし→ そのまま出力します。
m	→ 大きさを出力します。
r	→ 実数部を出力します。
i	→ 虚数部を出力します。
p	→ 位相を出力します。
t	→ 群遅延を出力します。
db	→ 出力をdB( 20log10〜 )表示にします。

この他にもノイズ解析などいろいろな解析があります。
交流解析はほとんど使ったことがないので、本を見てやってみてくれるとありがたいです。








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