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おしながき
はじめに
アパート時代でのHF,50MHzのアンテナはオートチューナー+ロングワイヤだったのですが、このアンテナの場合はアースの取り方によって性能が大きく変わります。当初はオートチューナーのGND端子に電線をたくさんつけてコールドエンドにしていましたが、ベランダを電線がうねうねと這い回ることになります。そのため見た目がよくなくさらには電線が邪魔になります。そこで、金網を使った非破壊接地法を試してみました。


用意するもの
  • 金網(亜鉛メッキ)
  • 銅針金
  • 電線(そこらのホームセンターで売ってる100V配線用)
  • 圧着端子
  • ビスとナット(できたらステンレス製)
  • タイラップ(各種)
  • タイル板

すべてそこら辺のホームセンターで売っています。金網はステンレス製の方がよい気がしますが、高いのでとりあえず亜鉛メッキにしました。本当に実験するだけであればアルミホイルでもよいようです。

工程
ベランダを片付けて寸法を測り、金網を敷きます。できるだけ面積が大きくなるようにします。
今回は金網を二列にして一部を重ねています。重なった部分を銅針金で所々縛ります。
端っこにボルトを差し込み、圧着端子を留めます。接続を確実にするために圧着端子と金網を半田付けします。
金網を敷き終わったらタイル板を敷き詰めます。今回は風で飛ばないよう重めのタイルユニットを使用しました。金網に直接触れないようにすればよいので、状況に合わせて軽いやつや人工芝などに変えてよいと思います。人工芝は安くておすすめです。
敷き終わりました
アース線はタイル板の隅っこから引き出しています。できるだけ太い電線を使ってください。今回はACコードを並列にしました。
アンテナチューナーに接続します。アース線は金属の柱とかに這わせても問題ないので、タイラップでしっかり留めます
設置完了後のベランダ全景
アンテナは釣り竿ロングワイヤーを使用しています。不要なときは畳めるのでいい感じです。

設置後
アースを変更した後に最初に気がついたのが、受信時の雑音が減ったことです。試しにコールドエンドに変えてみたところ明らかに非破壊設置の方が雑音が少なく、感度が上がっていました。また、アマチュア無線帯においてチューンする場合でも、以前は調整がとれない周波数がありましたが、今は3.5〜50MHz全部で調整がとれます(※3.5MHz帯はアンテナの長さが足りないのでローディングコイルを使用しています)。

そして、なんといってもベランダの見た目が格段によくなりました。アース線が足に絡まって転ぶこともありません。

この方法、意外とおすすめです。