たも網ホイップを更に改良してみました。シミュレーターの利用でより効率の良さそうな形状の検討が可能となったことから容量冠を中心に設計を変更。容量冠を90cmぐらいまで大きくし、更に効率向上と強度向上を狙って形状も変更。アルミの花から立体的などら焼き型に変わりました。
材料は相変わらずアルミ針金(φ2mm及び2.5mm)です。効果はわかりませんが、針金同士の接合部分にアルミろう付けを使って工作の簡略化と軽量化を図りました。ただし、アルミろう付けは難しかったorz。そして出来上がりは写真の通り不格好にorz。重さは210gでした。
全容はこんな感じ。ローバンドにおいてできるだけリアクタンス分を減らすために中間のアンテナワイヤーを3本並列にしています。
制作後上げてみたところです。やはり前作に比べて重くなったため竿のしなりが大きくなっています。今回はしばらく様子見です。
3.5MHzでの計算結果。
2号機の3.55MHzでのインピーダンスが3.68-j486Ω、50Ωに対するVSWR=1296。
3号機の3.55MHzでのインピーダンスが3.81-j396Ω、50Ωに対するVSWR=838。
短縮素子なしの(ただの6.3mのアルミ線)場合の3.55MHzでのインピーダンスが2.26-j844Ω、50Ωに対するVSWR=6332でした。
使って見たところ、3.5MHzで追加のマッチングコイルを使わずに八重洲FC-40で整合が取れるようになりました。3.5MHz、7MHzでの電波の飛びは特に変わった感じなし。その代わり10MHzと18MHzの整合が取れなくなってしまいました。10MHzは全然使わないのでまだいいけど、18MHzがダメなのはちょっと痛い。マッチング回路を計算してみるとコイルだけではダメでコンデンサも必要っぽい。
ただ、通常の運用が夜間の3.5MHz/7MHz帯なので、この2バンドが回路の変更なしに切り替えられるのは大きいです。